スポーツによる「オーバーユース」使い過ぎが原因で腰痛に悩む子どもが増えています。最新の研究について専門家に聞きました。

大分高校女子バスケットボール部は1月、2年ぶりに県の新人戦で優勝を果たし、九州大会で初のベスト4入りを目指して練習に励んでいます。バスケットボールは選手間の接触が多いコンタクトスポーツで、激しい動きが繰り返され、けがが多い競技でもあります。

部員「階段ダッシュしたあとに練習中に走ったら太ももを肉離れして一時期休んでました」「腰の骨折と小指の骨折をしました。1か月間できなかったので悔しい思いでいっぱいでした」

井場田卓監督:
「練習後のストレッチもそうですし、終わったあとの栄養補給などそういうのは徹底してやっています」

この日、子どもの腰痛についての講演会が大分市で開かれ、100人を超える一般の人が参加しました。講師を務めたのは、子どもの腰の病気を研究する徳島大学病院の酒井紀典医師です。

酒井医師:
「(MRIの画像の中で)白いですよね。これは骨の悲鳴なんですよ。回しながら反るゴルフなどそういう動作が蓄積されて、骨が『やめてー折れちゃうやん』と言うような状態なんです。折れる一歩手前です」

酒井医師は子どもの腰痛はスポーツによる「オーバーユース」使い過ぎが原因と指摘します。

酒井医師:
「腰椎の疲労骨折、分離症に関しては、やりすぎが原因です。子どもは成長し終わったばっかりなので骨が柔らかいので骨が折れてしまう」