中学時代からともに切磋琢磨しあってきた2人、同じ悲しみを共有する仲間の支えで竹澤選手は再び前を向きます。

かつて隣にいた恩師はいませんが、練習で思い出すのは安崇さんのある言葉でした。

竹澤薫子選手:
「『1ミリの努力』って毎回言ってくれていて、自分がきょう頑張れないと思った日でも『1ミリの努力』と心の中で安崇先生の声でつぶやけば、きのうよりもどこかしら何かしら成長を感じられるように頑張ろうと思わせてくれる」

どんな時も1ミリずつ前へ、努力を続けた竹澤選手は去年11月の全日本種目別の平均台で優勝。
それは18年の競技人生で初めての日本一でした。

竹澤薫子選手:
「(安崇先生は)『お前日本一になるの遅いよ』って気持ちじゃないですかね。安崇先生は『お前の平均台は日本一だ』ってずっと言ってもらえてて、やっと結果で恩返しできたような感覚ですね」