中国の1月の消費者物価指数が去年の同じ月と比べて0.5%上昇し、12か月連続でプラスとなりました。中国の旧正月「春節」で旅行需要が高まった一方、自動車などの値下がりは続いていて、デフレへの懸念がくすぶり続けています。

中国国家統計局の発表によりますと、1月の消費者物価指数は去年の同じ月と比べてプラス0.5%となりました。プラスとなるのは12か月連続で、伸び率も去年12月から0.4ポイント拡大しました。

消費量の多い豚肉が去年の同じ月と比べてプラス13.8%となったほか、旅行サービスもプラス7.0%の伸び率となりました。中国国内で旧正月「春節」に旅行に出かける人が多かったためとみられています。

一方、供給の過剰が懸念されている自動車は、去年の同じ月と比べてマイナス4.1%となったほか、ガソリンなどの燃料価格も値下がりしていて、デフレへの懸念が依然としてくすぶり続けています。

また、1月の工業品卸売物価指数は去年の同じ月と比べてマイナス2.3%となり、28か月連続のマイナスとなりました。

中国政府は金融緩和の拡大など景気刺激策を相次いで打ち出していますが、長引く不動産不況の影響で人々の節約志向は高まっていて、需要の低迷が続いています。