“返礼品はなし” 「ふるさと納税」のお得以外の魅力
小林キャスター:
日本でも最近は「個人による寄付」が増えているそうで、個人寄付額は1兆2126億円(2020年)で、10年間で2.5倍に増えています。その寄付のきっかけは「ふるさと納税」だそうです。(日本ファンドレイジング「寄付白書2021」より)

例えば、愛知県碧南市に100万円以上の寄付をすると、市が運営している「明石公園の遊園地一日貸し切りプラン」というものが過去にありました。(※現在は終了しています)
碧南市の担当者に話を聞くと、「寄付金の一部は市営の公園・遊園地などの遊具の修繕に使われる」ということでした。
ただ、100万円以上という決して安くない寄付額にもかかわらず、2014~2021年の間に7人が13回の寄付を行いました。そして、寄付者全員が「貸し切りの権利は子どもへプレゼントしてほしい」ということで、児童養護施設の子どもが休園日に貸し切りを楽しんだということです。
最近では「寄付の使い道」を選べる自治体も増えています。

例えば、宮崎県都城市は寄付額が全国1位ですが、使い道の1位は「子育て支援」だそうです。その結果、2023年4月からは保育料が完全無料になりました。
広島県神石高原町では「犬の殺処分ゼロの活動費」に充てられたり、鳥取県琴浦町では「桜の植樹費用」に充てられたりと、本当に幅広いものに寄付が行われています。
日比キャスター:
寄付というのは誰かのためでもありながらも、自分が社会や行政に参加する手段になることもあるわけですね。