令和7年度から休校になる高知県土佐清水市の小学校の児童たちが、旧・小学校の校舎や体育館を活用した避難所になっている防災施設の清掃を行いました。

土佐清水市の下川口小学校は少子化などに伴い、令和6年度限りで休校し、創立から148年の歴史に幕を下ろします。現在、児童数は2年生から6年生までの9人。これまで全員が力を合わせ、市の名物や自分達の似顔絵を描いて絆を深めたり、2001年の西南豪雨など災害や防災について学んだりしてきました。

7日はその一環として児童たちが避難所になっている下川口地区の防災コミュニティセンターを見学しました。

防災センターは旧・宗呂小学校の校舎と体育館、隣の旧・下川口保育園の園舎を活用していて、教室などは改修し床を張替えていますが、体育館はほぼ元のままの状態です。

児童たちは“汚れていては使えない”と感じ、お世話になったお礼として今回、掃除をすることに。ほうきで溜まったほこりを取り除いた後、雑巾で床や階段を磨いていました。

(4年生)
「これ、汚いので使えないと思います。(きれいにして)誰でも使ってもらえればうれしいです」

児童たちが清掃への参加を呼び掛けるチラシを作ったこともあり、作業には地区の住民も加わりました。

(住民)
「すごく感動しました。自分達も気にはなってもなかなか、高齢化も進んで…、すごくうれしかったです。きれいになりました。“ありがとう”と思います」

児童たちが中心となって行った清掃の甲斐があり、床や廊下などが見違えるほどピカピカになりました。