熊本市電の朝のラッシュ時に活躍した人気車両「5014号車」が、部品の入手の難しさから2月22日に引退することが発表されました。
2月22日に引退するのは、茶色とクリーム色の車体が特徴的な「5014号車」です。

1978年に熊本市が西鉄から購入した「5014号車」は、2009年まで31年間運行し、その後、老朽化のため一旦は引退。
しかし130人を乗せられる輸送力の高さから2017年3月に運行を再開し、これまで朝のラッシュ時間帯に上熊本電停と健軍町電停の間を1日1往復してきました。
去年(2024年)に熊本市交通局が市電の開業100周年を記念して実施した「推し電総選挙」では、1位となった人気車両です。
熊本市交通局は、「5014号車」を引退させる理由を「次の車検に必要な部品が入手できないため」としています。

2月19日までは上熊本電停と健軍町電停の間で通常通り1日1往復し、20日からの3日間は、田崎橋電停と健軍町電停の間を中心に日中も運行する予定です。
【20日~22日までの運行予定本数】
A系統:7往復
B系統:1往復
引退後は車両を上熊本の車両基地に移動させ、今後は使える部品を他県へ渡す可能性もあるということです。