岩手ゆかりの作家やアナウンサーが出演する「盛岡文士劇」の制作発表が5日、盛岡で行われました。年末の盛岡公演と来年春の東京公演の演目が披露されました。

 制作発表には文士劇の実行委員会名誉会長を務める谷藤裕明盛岡市長や出演者の一人で言語学者の金田一秀穂さんなど関係者5人が出席しました。
 今年度の盛岡文士劇は盛岡劇場で12月3日と4日の2日間、東京公演は来年5月20日に東京都文京区の文京シビックホールで行われます。東京公演は2017年以来、6年ぶりです。
 5日発表された演目は時代物が石川啄木が結婚してからの半生を描く「一握の砂 啄木という生き方」。現代物は落語「盗人の仲裁」を原作にしたお人よしの盗人と蕎麦屋の夫婦が繰り広げる「あのなはん」です。
 金田一秀穂さんは時代劇で啄木を支えた言語学者で自身の祖父である京助を演じます。

(金田一秀穂さん)
「啄木の芝居をするには京助が当然出ないといけない。京助役は私かと思った。これを機会に啄木という人を知るきっかけになれば」

 年末の盛岡公演分のチケットは6日、一般販売が始まります。