暖冬だった2024年の冬はワカサギの穴釣りができないというところもありました。
今年は厳しい寒さの日も多く、大勢の人が氷の上での釣りを楽しんでいます。
長野県小海町の松原湖。
最低気温は氷点下10度以下まで下がり、凍った湖面の上でワカサギ釣りが体験できます。

午前7時過ぎ、卒業旅行でやってきたという東京の学生たち。
記者:
「(ワカサギ釣りは)初ですか?」
学生:
「初めてです。大変ですね」
厚さ3、40センチの氷に苦労して開けた穴へ魚群探知機を入れます。
周囲に魚がいるかどうかを確かめるため、なくてはならない装備のひとつだといいます。
「あっいる。でてきた」
「いるいる」
周囲に遮るもののない氷の上は時折強い風が吹き、かなりの寒さ!
防寒対策は必須で、開け閉めがしやすいドーム型のテントにこもって釣りをします。
記者:
「竿自動なんですか?」
上田から:
「電動リールですね。水深計がついてて、糸巻ついていてボタンを押すと巻き上げるんですね」
釣り針に、においでおびき寄せるためのエサと、実際に食いつかせるためのエサの2種類をつけ、水の中へ。
「こういう感じでこまめに誘って止めてあげて、魚が食べる間を作ってあげると、今反応がちょっと入っているので、釣れるかな、釣れましたね。はい釣れました」
ワカサギは地元の漁協が毎年春に、卵からふかさせた稚魚を放流しています。

5月に、およそ4000万匹が湖に放され、漁期が始まった1月9日までに5センチほどの大きさまで成長しました。
記者:
「こうやって釣り糸を氷上で垂らしている時間が・・・」
御代田町から:
「ああもうたまらないですね。日常を忘れて」
木祖村から:
「釣れる時と釣れない時の駆け引きがおもしろいのかな」
釣ったワカサギは、天ぷらにして、その場ですぐに食べられます。