最強寒波に備えて、山口県山口市のガソリンスタンドでは4日、朝から灯油を買い求める人の姿がありました。




「ふだんは残り3缶になったら灯油をつぎに来るんですけど、きょうは早めに、あしたからどうなるかわからないんで」



寒い冬に欠かせない「灯油」。

こちらのガソリンスタンドでは2日から3日まで、143人が灯油を買い求めに訪れたということです。

電気代が値上がりしたことを受けて、中にはエアコンは使わずにストーブのみで暖をとるという人もいました。



ただ値上がりは灯油にも影響しています。

国の補助金の縮小を受け、このガソリンスタンドでは5年前の同じ時期と比べると1リットルあたり24円値上がりしています。


「高いね、灯油が。ガソリンもそうだけど、倹約しながらやるけどね、寒さには勝てない」
「2缶で1000円くらい値上がりしてる去年からみたら、こたえます…」



今回の寒波では、水道管の凍結による破裂や破損も心配されます。

対策を山口市上下水道局に聞きました。

ポイントは外気に触れるところを保温すること。



屋外にある蛇口は全体を布で覆い、ビニール袋をかぶせてひもで巻きつけます。

少量の水を出し続けるやり方もありますが、屋外では、寒さによっては水を出し続けても凍る場合があり、山口市水道局では屋外の蛇口は保温することも推奨しています。



またメーターボックスには、砕いた発泡スチロールや新聞紙を丸めたものを中に入れることで保温されます。



2年前に県内を襲った最強寒波では、山口市だけで水道管の破損の修繕が1週間で887件ありました。

一般的には気温がマイナス4度以下になると水道管の凍結や損傷のおそれが高まるとされます。

多発すれば大規模な断水にもつながりかねません。



山口市上下水道局 水道整備課給水担当 田村光則さん
「水道管が凍結・破裂することで水道が使用できなくなり、日常生活に支障がでるおそれがありますので、早めの凍結防止対策をとっていただくようお願いします」