■放す、殺処分する、その境目は?

こうした判断について専門家に話を聞きました。

岩手大学 山内貴義 准教授「基本的にはケースバイケースです。例えば岩手だとよくあるが、牛の飼料を毎回食べにくる、完全にあるエサに学習して執着してきているとか、そういう個体であれば殺処分しなくてはいけない感じはします」

しかし、過去に市街地に来たクマかを判断するのは難しい上に、危険があるとわかった場合でも、課題があります。

岩手大学 山内貴義 准教授「どういう法律を使って捕殺をするかというのが今後の課題。実はまだそこがクリアされていない。市街地で捕殺するのは」

現在の鳥獣保護管理法では、市街地での銃の使用が禁止されています。

そのため、新庄市は今回まずは箱ワナを設置し、最終的に麻酔銃を使い捕獲、山に放しました。

しかし、市街地で危険があったことは明らかです。

そこで。