高校生で上京を決意 ミーハーでありながら真面目な動機

秋戸大樹さん
「やっぱり東京はカッコいいとか、キラキラな所に行きたいとかというのがありましたね。僕は母親の存在がとても大きくて…。母は僕を含めて兄弟3人を育てて、母子家庭になっても僕が上京することについて最終的に背中を押してくれました。そこに対する感謝と、恩返しできるようにならなきゃという思いはかなり強かったですね」

その後、奨学金を借りて関東の大学へ。最初はホームシックになっていたが、すぐに憧れの東京に影響される。

秋戸大樹さん
「当時は、日焼けサロンに行って金髪でみたいな、ギャル男が多かったですね。雑誌『egg』とか『Men’s egg』が流行っていて、ギャル男がビックスクーターで学校に来るような時代でした。オ-ッ!っと驚きましたが、4月に東京に来て、夏ぐらいには僕も日焼けサロンに行ってましたね」

学生生活を満喫しながらも設計士の勉強に励み、大学のときに宅建(宅地建物取引士)を取得。

秋戸大樹さん
「宅建の試験は10月なんですけども、夏からは遊びを捨てて、アルバイト、勉強、学校、日焼けサロンしか行ってなかったですね」

就職活動の末に選んだのが、大手不動産会社の営業職。それは己を鍛えるために進んだ厳しい道だった。