おととし夏の大雨による被害で運休が続くJR美祢線について、JR側はこれまでに鉄道以外の復旧案として示していた、バスで運行する「BRT方式」について、復旧費用は55億円としました。
美祢線の沿線3市とJRなどでつくる協議会の復旧検討部会で示しました。BRT方式は、鉄道の軌道を舗装して専用道とするなどして、バスを運行するものです。
JR側は前回、鉄道以外の復旧案として提示したBRT方式が、費用や地域の実情から適当としました。案では厚保駅から厚狭駅側の区間に専用道を設け、現在の代行バスと同じ、29本を運行するとしていて、費用は55億円としています。
今回で検討部会は終了し、今後は5月に開かれる協議会の総会でまとめを発表するということです。
美祢市地域振興課・中島紀子課長:「部会での検討結果を踏まえて、今後自治体間で協議を重ねながら、対応方針を検討していきたい」
JR側は「単独での復旧は困難」との立場を繰り返し主張していて「事業者による鉄道での復旧が原則」とする自治体側との議論は平行線のままです。