高齢化がすすむ山口県田布施町で、すべての町民を対象に定額で利用できる乗り合いタクシーが導入され、実証実験が始まりました。

導入された2台の乗り合いタクシーは、目立つようなカラーリングが施されています。
名前は「のりーね」。町内の小学生が考案したものが採用されました。

「のりーね」は事前登録すればすべての町民が利用でき、自宅まで迎えに来ます。
1人月額3500円で、月に20回まで利用できます。

運転手をのぞいて6人が乗車でき、乗降用のステップがつけられています。
運行は、平日の午前9時から午後3時45分ごろまで。朝の混み合う時間帯の午前10時20分ごろまではエリアに分かれて、それ以降は予約に応じて運行されます。
田布施町経済課 三好剛太係長
「免許の返納であったり、今、高齢化ということもあって買い物に苦労されている方が多くいるというのが現状です。この『のりーね』を積極的に町民のかたに活用してもらって、みなさんのお出かけの機会が増えればと思っております」

町では先月まで、65歳以上が対象で運行時間が決まった「買い物送迎サービス」が実施されていましたが、それに代わる交通手段として期待されています。
利用者高齢女性
「いいですね。やっぱり新しい車に乗せてもらって買い物に行ったりできればね。天気が悪いと大変ですから、ありがたいです」
町では「そこそこ便利」な乗り物として定着させたい考えで、実験を1年続け、料金や運行状況を検証したあと本格導入したいとしています。