183人が亡くなった山口県宇部市の海底炭鉱事故で事故から83年を前に、追悼式があり、遺族らが犠牲者を悼みました。

追悼式は、市民団体の「長生炭鉱の水非常を歴史に刻む会」が毎年開いているものです。

1942年2月3日、宇部市にあった長生炭鉱が水没し、朝鮮半島出身者136人を含む183人の労働者が犠牲になりました。
事故から83年となる今も遺骨は海底に残されたままです。

式には、遺族を含む400人以上が参列し、刻む会の井上洋子共同代表が「遺骨の収容と返還にまい進する」と決意を述べました。
参列者は、追悼碑の前で犠牲者を悼みました。

刻む会 井上洋子共同代表
「(日韓)両国の政府はともにこのことを戦争の中の1つの悲劇として遺骨をこのままにしておかないと、全てご遺骨はそれぞれの待っているみなさまにお届けするいうために動いていただけるような情勢を迎えたいと」

きのうから、遺骨を見つけるための潜水調査も続いていますがきょうの調査でも遺骨は見つかりませんでした。
調査はあすまでの予定です。