2023年7月、札幌市の歓楽街すすきので、当時62歳の男性がホテルで殺害され、首を切断された事件で、殺人ほう助などの罪に問われた医師の田村修被告(61)の裁判員裁判第5回(1月29日)、第6回(1月30日)公判が札幌地方裁判所で開かれました。

第5、6回公判には、修被告の妻で死体遺棄ほう助などの罪に問われている浩子被告(62)が弁護側の証人として出廷し、殺人などの罪に問われている娘の瑠奈被告(30)に対して普段から無理に介入しないようにしていた関係だったと明かしました

高校時代の瑠奈被告

◆中学から不登校、18歳からひきこもりに

浩子被告は、瑠奈被告は中学校から不登校になり、18歳ごろから自宅に引きこもっていたと説明。小学5年ごろには、家庭教師をつけたり、小学6年のときには子どもたちだけのオーストラリア旅行に行かせたりするなど「一般家庭と同じく、しつけたつもり」と証言しました。

第6回公判のスケッチ

◆「瑠奈は死んだ」

瑠奈被告を“お嬢さん”と呼ぶ理由について浩子被告は、瑠奈被告が18歳ごろ「瑠奈は死んだ」と言い始めたため、「間違えたら怒るので便宜上そう呼んだ」と説明しました。

母浩子被告(左)瑠奈被告(中)父修被告(右)