将棋動画の配信をめぐり、注目の判決です。「囲碁・将棋チャンネル」が日本将棋連盟から権利を得て配信した中継を視聴し、棋士の指し手を示す「棋譜」を盤面上にリアルタイムで再現、自身のチャンネルでライブ配信した男性ユーチューバーが「同チャンネルの申請で配信が停止され損害を被った」として、賠償を求めていた裁判。2審でユーチューバー側が逆転敗訴する結果となりました。
中継を視聴して… 棋譜をリアルタイムで再現しライブ配信
1審・2審判決によりますと、男性ユーチューバーは2020年9月~2023年1月、日本将棋連盟から放映権・配信権を得た「囲碁・将棋チャンネル」による、将棋のタイトル戦や公式戦の中継を視聴。棋譜をリアルタイムで盤面上に再現した動画を計10本、YouTubeやツイキャスでライブ配信しました。
「囲碁・将棋チャンネル」側は各動画について、YouTubeやツイキャスの運営元に対し「著作権侵害」を理由に削除を申請。ツイキャスの当該動画は削除されました。
また、YouTubeでは男性ユーチューバー側が異議を申し立て、「囲碁・将棋チャンネル」側が期限内に回答しなかったため、後に当該動画の配信は再開されたものの、配信停止期間中は男性ユーチューバーは新規動画の配信も停止されました。