「概算金」も値上がり 過去20年で最高だった目安額に「さらに上乗せ」
コメの消費価格の高騰にあわせて、生産者に農協が仮払いする「概算金」も値上がりです。JA全農あおもりは、2024年秋に収穫したコメの概算金の目安額に7000円の上乗せを決めました。上乗せが行われるのは初めてです。
JA全農あおもりは1月10日、2024年秋に収穫したコメの概算金の目安額について、一等米60kgで「まっしぐら」と「はれわたり」を2万2000円として、7000円の上乗せを決めました。
青天の霹靂は2万2500円で、5400円引き上げました。
当初の目安額は過去20年間で最高でしたが、さらに上乗せした形です。
上乗せが行われるのも初めてです。
これを受けて、31日現在、県内に11ある農協のうち8つの農協が概算金の上乗せを決めたということです。
また、県内の農家1200軒と契約している県米穀集荷協同組合も、5月上旬に追加払いを行うことを決めました。
県米穀集荷協同組合 齋藤 猛 専務理事
「今回この状況の中で、(追加払いが)9月以降ということは、生産者の印象が悪くなるから、今までになく早い時期ということで5月に精算する」
現在の高値は、民間の卸業者が農家から直接、高値で買い取っていることなどが要因となっていて、これにあわせて概算金を引き上げています。
県米穀集荷協同組合は、政府が備蓄米を放出するかどうかにより、相場は大きく左右されるとして状況を注視する必要があるとしています。