活断層付近での建て替え…専門家の見解は?

 活断層に近い場所での庁舎の建て替えについて、同志社大学理工学部の堤浩之教授はリスクはゼロではないと話します。
 (同志社大学理工学部 堤浩之教授)
 「市役所がこれですね。それからこの赤い破線が活断層になります。市役所に近いです。おそらく数百mくらいの位置には断層の先端があると思います。この断層の場合、地面にスパッと崖ができるだけではなくて、地層がたわむというかぐにゃっと曲がるような、地震のときに変形することもあります」

 一方で、活断層の真上に庁舎を建てない限り、最新の建築工法を使うことで地震の被害を抑えられる可能性があると指摘します。

 (同志社大学理工学部 堤浩之教授)
 「一応、今、地図で見る限りでは、地面に段差がドンと出る“断層の真上”ではなさそうなので。ただ影響が出る範囲内かもしれませんので、(地盤などを)きちんと調査をすれば判断は十分に評価できると思っています」

 いつどこで起こるか予測のできない自然災害。新しい岸和田市役所は市民が安心できる防災拠点となるのでしょうか。