3月の桃の節句を前に、奥州市水沢で地域に古くから伝わる「くくり雛」を集めた展示会が始まりました。

「くくり雛」とは型を取った厚紙に綿をのせ布で包んで作った、水沢地域に古くから伝わるひな人形です。
綿を布で包むことを地域で「くくる」と言うことからくくり雛と呼ばれています。
29日始まった展示会の会場には、このくくり雛を中心におよそ290点のひな人形が飾られました。
水沢地域では明治から昭和初期にかけて、主に商家の女性によってくくり雛が盛んに作られ、女の子の健やかな成長を願ってきました。
展示されたくくり雛は定番の内裏雛に加えて、歌舞伎や縁起物などをテーマにしたものも多くバラエティに富んでいます。

この展示会は3月9日まで奥州市武家住宅資料館で開かれています。