中国の新興企業が開発した生成AI「DeepSeek」。驚きの性能とコストで株式市場にも激震が走りました。ただ、このAI…回答をはぐらかす一面も。
カギは「GPU」 アメリカ企業の10分の1のコストで開発

1月27日、アメリカのアプリストアのダウンロードランキングで、「ChatGPT」を抑え首位に立った「DeepSeek(ディープシーク)」。
突如現れ、日米で1位を獲得した中国製のAI「DeepSeek」とはどんなものなのか、DeepSeekに聞いてみると…

DeepSeekの回答
「DeepSeekは、中国の企業が開発した人工知能(AI)」
質問すると、即座に答えてくれる対話型AI「DeepSeek」は、中国企業が開発し、多言語に対応しています。
AIに詳しい 東京大学大学院 松尾豊 教授
「非常に性能が高い。全く違和感なく使える感じで、オープンAIの『ChatGPT』とほぼ同等」

性能に加え、注目が集まっているのが“開発コストの安さ“です。開発費は約8億6000万円でアメリカ企業のものに比べ、10分の1ほどに抑えられていると言います。
そのカギを握るのはAI開発に欠かせない「GPU」=画像処理半導体です。

AIに詳しい 東京大学大学院 松尾豊 教授
「GPU=画像処理半導体を何百台、何千台買わないと、開発競争に参入できず、数十億円、数百億円という規模でかかる。高額な投資を必要とするAI開発が非常に少ないGPUで出来るかもしれない」