明治の頃は「塩作り」が盛んだった
「チャント!取材班」が巨大岩塩を初めて目にしたのは去年2月。東浦町の歴史を伝える大事な資料だったと知りました。
(東浦町生涯学習課 楠美代子 文化財係長)
「入り口を入った正面の両側に、かつて(岩塩を)展示していました」

もともとは町の郷土資料館に展示されていたもの。なぜ、海外の岩塩を町が購入し、展示することになったのかといいますと…
(東浦町生涯学習課 楠美代子 文化財係長)
「東浦町では、土器を使った塩作りをしていた歴史がある」

東浦町は、明治の頃までは「塩作り」が盛んな地域。郷土資料館が開館した1999年に、塩作りに取り組んだ町であることをPRするため、巨大岩塩を展示。町民に見聞を広げてもらえたらという当時の方針があったのです。

そのほかの展示物もあわせて、総額約4400万円をかけた東浦町。その後、約20年間、巨大岩塩も展示し続けましたが、2019年に資料館をリニューアルする際、一定の役目を終えたということで撤去が決定しました。