■ライフスタイルに合わせ、夫婦で育休のタイミングを決める

今までは、ママが産休を取る出生から出生後8週までの間、あまり周知されていませんが、父親には「パパ休暇」というものがありました。これは期間内に1回取ったら終わりでした。
これがどうなるかというと、2回に分割できる。つまり出生後8週までママが産休を取っている間、パパも、例えば出産直後に1回取って、その後ちょっと間を空けてからもう1回取ることもできる。それぞれのタイミングで家庭で話し合って決めるという、バリエーションが増えたということですね。2週間+2週間だけでなく、1週間+3週間など、期間の配分も自分で決められます。
さらに、出生後8週を過ぎて1歳まで、ママは育休という形で、お休みを取り始めます。このときに、今までの一般的な育休制度を使うと、パパ側は1回取っておしまいということになっていました。これも今度はママ・パパ共に分割できる。お互いに、時期をずらして取ることも可能になったんです。
出産直後に家庭にコミットしたいというパパは、出産直後に取る。あるいはママの仕事復帰・再就職のタイミングでもう1回パパが取る、ということもできるようになりました。
事業構想大学院大学 田中里沙学長:
やはりいろいろなキャリアスタイルを考えている人がいて、子育てに集中したいという人もいれば、継続的に仕事をしながらキャリアを考えていきたいという人もいる。その人たちに柔軟に対応できる制度ができたというのはすごく素晴らしいことだと思います。
恵俊彰:
いずれにしても、パパの協力が必要ですね。
事業構想大学院大学 田中里沙学長:
そうなんです。パパとママが逆転してもいいわけですし、チームでどういうふうに家族を育んでいくかということに集中できる。
また、近くに親御さんがいらっしゃる方と、実家が離れている方がいる。やはり人に合わせた形で取れるような形が有効ですよね。
仕事をちょっと離れて、子育てから学べることも結構あると思うんですね。仕事の新しいアイデアになることもあるので、そこで本当にいい育みが、社会全体でできるといいなと願っています。