10月から始まる「産後パパ育休」制度。
男性が、子どもが生まれてから8週間までに、合わせて4週間の育児休暇を、2回まで分割して取得できるというもの。この“分割できる育休”が、新制度のポイントなんです。

街の人はー
30代夫
「(職場から)長期間いなくなると、気まずいじゃないですけど…。分割の方が自分も会社もいいのかなと
30代妻(妊娠中)
「融通が利く感じがして、妻側からも嬉しいかもしれないです」

先日次女が生まれ、夫が3か月の育休を取得したという夫婦はー

30代夫
「一日中ずっと一緒にいるので、『あれ、これ、今日(目が)見えてるよね。だって笑ってない?』みたいな。妻と一緒に話してとても面白かったなと」
30代妻
「『ちょっと見てて』と言える相手がいるので、洗濯や洗い物など自分の中で(家事の)達成感があります。精神的にも落ち着いた状態で、今育児をやらせてもらっています」

パパもママも赤ちゃんも嬉しい『パパ育休』を、分かりやすくお伝えします。

■育休を4回に分けて取ることも可能

10月1日から、『産後パパ育休』制度がスタートします。

男性が
▼生後8週以内に最大4週間まで育休が取れる。この際、2回まで分割して取得が可能
▼生後8週~1歳になるまで、2回まで分割して取得が可能

というものです。

物理的に、合計4回に分けて育休が取れるようになります。
さらに、2023年4月からは、従業員が1000人を超える企業については、男性の育休取得状況の公表も義務付けられることになりました。

ーーだいぶ制度が進んできた?

事業構想大学院大学 田中里沙学長:

そうですね。でも育児休暇の制度があっても、やはり使われている率が非常に低い。女性は1年未満の育休を、8割ぐらいの人が取っているんですけども、男性は13%、14%とまだ低い数値で、しかも期間も短い。そうすると“ワンオペ”という状態になってしまって、育児と自分の生活が立ち行かなくなります。
またこれは、優秀な若手人材を企業が雇用し続けるためにも非常に重要な制度です。企業(雇用する側)が意識を変える機会になります。