仙台市中心部の「電力ビル」北側にある立体駐車場が営業を終了し、27日から解体工事が始まりました。電力ビル周辺では今後、高層ビル2棟を建てる大規模な再開発が計画されていますが、建設資材費の高騰などで遅れが出ています。
解体工事が始まったのは、仙台市青葉区一番町の電力ビル北側にある立体駐車場「NPC24H仙台一番町パーキング」です。

東京の会社が運営し、4階建てで最大285台が駐車できましたが、契約期間の満了により1月10日に営業を終了、今年5月末までに解体される予定です。
大槻聡記者:
「解体が始まった立体駐車場を含む電力ビルの周辺は今後、大規模な再開発が予定されています」

電力ビル周辺のおよそ1.8ヘクタールの区画では、オフィスや商業施設などが入る24階建てと35階建ての複合ビルを建設する再開発計画が進んでいます。1960年にできた電力ビルも2030年度をめどに解体工事が始まる予定です。

市民:
「(電力ビルが)なくなるというのは寂しい」
「街の発展には良いと思う。にぎわった方が良い」

地権者らでつくる準備組合は、当初、複合ビルの完成を2035年度頃と見込み、来年度にも区画の工事に着手する予定でした。ただ、建設資材費の高騰などで今年度中に予定していた再開発組合の発足を見送るなど、計画には遅れが出ています。
準備組合によりますと、立体駐車場の営業終了は以前から決まっていたもので、再開発計画のスケジュールは建築費用や人件費などの動向を見極めながら見直していくということです。