「どっちがいいか分からない」相談できずに迫られる決断

元児童相談所職員B(20代)
「ずっとやりたかった仕事だったので、大変なのはとてもよくわかっていたんですけど。帰宅の時間が読めなかったりとか、実家に帰る日、スーツケースを持って駅に向かう時、急に連絡が来てとんぼ返りみたいなこともあったので。
もしも自分が子どもを産んで育てるという立場になった時に、自分の子どもを放置してしまうんじゃないか、この先ずっと長いこと勤めるのが難しいんじゃないかなというふうに」
「わからない」と思いながら決断することもあったといいます。

元児童相談所職員B(20代)
「(子どもを)自宅に帰すか、施設に入れるかの決断で、自分がうちに帰す決断をすることで、子どもの命まで脅かされてしまう可能性もあるので。正直、『分かんないよ、どっちがいいかなんて』と常に思っていた。
(職員)皆さん忙しいので、すぐに相談できなかったり。もっと人がいたらなって思うことは、常に常にありましたね」

国は今年度末までの2年間で児童福祉司を約1060人増やす計画を立てました。しかし、退職による減少が大きく影響し、増員は700人程度になる見通しです。