天真爛漫な子ども時代 お見合いばかりの青春時代

天真爛漫な幼少期を過ごした大西さんは歌が好きな子どもだった。

大西麻由さん
「いつも母の鏡台の前で、絨毯が擦り切れるほど1人で歌ってましたね」

中学、高校と競技スキーでインターハイに出るほどの腕前だった。そんな青春時代、昔かたぎの両親が大西さんに求めていたのは、結婚することだった。

大西麻由さん
「両親の考えが、就職は許さない。もう恋愛は悪、お見合いお見合いばかりの青春時代でした」

大学への進学は許されて上京。アルバイトをしながら過ごす毎日の中でも、どこかで歌手になることへの憧れを持っていた。

大西麻由さん
「当時カラオケとか無かったんですけど、LPレコードでカラオケを見つけて家でカラオケのレコードをかけて歌ってましたよ」

大学卒業後は弘前市に戻り結婚。カフェや子供服の店で働きながら3人の子育てをした。しかし、離婚や長男の希望が重なり東京へ行くことに。

大西麻由さん
「長男が野球をやっていたんですけど、一流の指導者の下で野球の腕を試したいと…。いろんな事情が重なって、レッツゴー東京!みたいな感じで来ましたよ」

やがて子育ても落ち着いた頃、世界最高峰の山で胸に秘めていた歌手への思いが込み上げる。