米中“関税引き上げ合戦”再び? 「フェンタニル」めぐり

二度目となるトランプ政権。いつか聞いたような話も飛び出しました。

トランプ大統領
「中国に10%の関税を課すことを検討している。フェンタニルをメキシコ・カナダに送っているという事実に基づく」

フェンタニルとは、アメリカ国内での蔓延が問題となっている合成麻薬。2023年、過剰摂取で7万人以上が死亡し、史上最悪の麻薬と呼ばれています。

トランプ氏は、このフェンタニルが中国からカナダやメキシコに輸出され、アメリカでの蔓延に繋がっていると主張。中国からの輸入品に2月1日から10%の追加関税を検討しているというのです。

前のトランプ政権でも、中国との“関税引き上げ合戦”に発展しましたが、今回は…

第一生命経済研究所 前田和馬 主任エコノミスト
「1次政権の違いでいうと、中国経済が8年前よりも良くない状況。中国経済をダメージを負うという話になると、当然世界経済にも影響を与えてきますので、それが日本経済にも波及するところは非常に警戒が必要」

中国外務省の毛寧報道官は、「貿易戦争、関税戦争に勝者はいない。中国は国家の利益を断固守り抜く」としています。