今月25日、アルビレックス新潟レディースが女子サッカー 皇后杯の決勝に挑みます。悲願の初タイトルまであとひとつ。新潟一筋19年のベテランは「ラストチャンス」と位置づけ、闘志を燃やしています。

練習場にやって来たアルビレディースの選手たち。
この日は休み明けの前日よりも強度の高いメニューでしたが、選手たちは時折、笑顔も見せながら3日後に迫った大一番に向け準備をしていました。

皇后杯の準決勝では、PK戦の末に勝利をつかみ取ったアルビレディース。

【川澄奈穂美 選手】
「準決勝の試合内容を見ても、どう見ても相手の方がうまかったと思うが、際のところ、細部のところにこだわって、何とか勝ち取った決勝への切符を無駄にしないように」

アルビは過去4回、皇后杯決勝の舞台に立ちましたが、いずれも目前でタイトルを逃がしてきました。

タイトル獲得にひと際強い思いを抱くのは、2006年から19年間、新潟一筋でプレーする上尾野辺めぐみ選手です。

【2006年から所属 上尾野辺めぐみ 選手】
「(優勝と準優勝では)新潟の女子サッカーのこれからも変わってくると思うし、注目度とかも勝つと負けるでは全然違ってくると思うので、やはり結果にこだわってやりたいなと。私自身、年齢ふまえてラストチャンスというくらいのつもりで戦いたいと思う」

チームメイトも、そんなベテランの思いに応えようと優勝を誓います。

【平尾知佳 選手】
「私が新潟に入った理由は『上尾野辺さんとサッカーしたい』カップを掲げさせてあげたいし、19年新潟のために戦ってきた選手のためにもチーム一丸となって優勝したい」

【川澄奈穂美 選手】
「世界一にもなったことがあるのに、日本一になったことないのは仲間として見ていても、なんかモヤっとするので…必ず日本一も手にしてほしい」

今シーズン、「本気でタイトルに挑む」をテーマに掲げ戦ってきた選手たち。決勝の舞台ではチームの「本気」が試されます。

【橋川和晃 監督】
「『本気でタイトルに挑む』という信念をもって事を始めて『タイトルをつかみ取るんだ』という執念で事をなしていく。フィジカルも含めてすごく勝ったチームではあると思うが、自分たちがそれを超えていける自信がある」

皇后杯決勝は25日に広島で行われ去年、準優勝の浦和と対戦します。