こちら、おいしそうな食事。クリスマスの日に出された病院の食事です。

入院患者に、病院での食事をもっと楽しんで、そして病気を治す力に変えてほしいと管理栄養士が立ち上がりました。

長崎川棚医療センターの金子さん、そして長崎病院の近藤さん2人が料理の見せ方、盛り付け方をさらに磨きをかけるべく向かったのは…

料理広告などを手がけるフードコーディネーター加藤奈美さん。
奈美さんに、より美味しく見せるコツを学びます。

フードコーディネーター・加藤奈美さん
「どうやってお皿を選ぶかって言ったら、波佐見焼が全国のトレンドなんですけども、マットであるとか、色がぐっとシックで暗めみたいなのが最近のトレンドで、(病院の食器は)白々で寒々しい感じという印象を受けるので、これを一皿替えるだけでもぐんと違ってきます。

長崎川棚医療センター栄養管理室・金子友美室長
「食器を購入するにあたってもすごく参考になった。あとは大量調理と、大量に洗浄するので、そこの劣化のことも考えながら、お皿を買う」

去年5月には、オンラインで九州の国立病院に所属する管理栄養士が参加し『CHANGE&CHALLENGE~病院食がこんなに変わる!魅せるテクニックの極意~』というテーマで、盛り付けのコツなどについて学びました。

そのポイントは?

フードコーディネーター・加藤奈美さん
「全てお皿を見た瞬間にこれとこれがあるっていうのが絶対なんです。調理員さんたちが一生懸命切って、食事を作って、なんだ3種類かと思うよりも、5種類入っているって思った方がお互いが幸せですよね。立体的に盛り付けるというのは、盛り付けの基本であるし、食べやすいという所にもつながる。病院の患者さんを思いやった盛り付けと広告の盛り付けは違ってくるので、その辺を伝えるように努めました」

見せ方のプロに指導を受け実際に、各国立病院の食事を添削してもらいます。

加藤さん「これ緑がなかったから、緑ありますっていう彩りで(全面に)出したと思うんですけど、こうしたら後ろが見えない。だから後ろに立てておいた方がいい」「こことここを入れ込んでもらった方が良い。これはご飯かな?ご飯はもうちょっと奥側にやった方が全体が写るので」
金子さん「病院の給食は、患者さんに全部食べていただいて初めて栄養となります。なので、見た目は大事だなって改めて感じた」