創業当時から目標は“東京進出”

吉田香太郎社長(52)が富山でシンコーホールディングスのルーツとなる会社を立ち上げたのは30年前。

シンコーホールディングス 吉田香太郎 社長
「創業した時は“配管屋さん”です、いわゆる。今は管理の方なんですけど、本当に施工する配管工ですね、もともと。私自身も配管工ですので。会社の規模は本当に小さくて5、6人でやってるような。年商数千万円の会社ですよね」

会社は小さくても創業当時から目標は東京進出でした。

シンコーホールディングス 吉田香太郎 社長
「新丸ビルの建設だとか私が行きましたし、配管工として。全国から集まってる現場でしたんで、東京の配管工ってどれだけの技術を持っているのか気になったので。施工管理から設計から、一連の流れを全部自分のところでできるようにならないといけないなと」

2014年、東京の克明工業を買収して、目標だった東京進出を実現しました。

東京オリンピックの建設ラッシュのタイミングに重なり、水泳会場の東京アクアティクスセンターの地中熱の設備を下請けとして、受注することができました。

技術力を磨きながら、横浜・名古屋の会社と相次いでM&Aを行い、10年前に約6億円だった売上は、今では50億円を突破。3年後には売上100億円を目指しています。

シンコーホールディングス 吉田香太郎 社長
「最終的には目標は高く、一般市場、プライムまで行きたいなと」

事業拡大の一方で、もうひとつの目標として掲げているのは「地域貢献」です。

去年、東京大学に通う県出身学生に月10万円の奨学金制度を創設。返還義務も入社義務もない奨学金で学生を支援しています。

シンコーホールディングス 吉田香太郎 社長
「富山出身で生活が困窮している学生さん、ぜひ応援したいなと。どんどんどんどん(支援する学生を)増やしていったり、できるだけ(地元に)恩返しはしたいなって思いはあります」