この10年で3つの会社を買収、М&Aで事業を急拡大させた企業があります。富山県滑川市の配管業からスタートし、現在は、同県出身の東大生を奨学金で支援する企業に成長しました。

17日、東京証券取引所のプロの投資家向けの市場「TOKYO PRO Market」に上場したのは、建設設備工事を手がける「シンコーホールディングス」です。

シンコーホールディングス 吉田香太郎 社長
「まずはスタート地点、もう1回鐘を鳴らすつもりでいます」

シンコーホールディングス(東京)は、東京の「シンコー・克明工業」をはじめグループ4社の持ち株会社で、富山県滑川市にはこのうち2社の本社や富山本店があります。

滑川の工場では、グループ各社で受注した空調、冷暖房などの設備を組み立てています。

シンコーホールディングス 吉田香太郎 社長
「これは簡単なものですけど、これがポンプユニットだったり、チラー(冷却水循環装置)ユニットだったり。現場で組み立てるのではなく、このまま持って行ってポンと置くだけですから」

排管などの設備を工場で組み立てユニット化することで、品質が安定し、工期を短縮できてコストダウンにつながるというメリットがあります。

シンコーホールディングス 吉田香太郎 社長
「東京の再開発関係なんかは結構我々のユニット採用されていますんで」