衝突事故相次ぐ踏切 運転してみると
1月4日と6日、熊本電鉄の同じ踏切で列車と乗用車の衝突事故が立て続けに発生しました。

事故があったのは警報器も遮断機もない踏切で、渡る人が自身で安全を確認しなければいけません。
事故があった踏切で実際に記者が運転してみると。
記者「停止線の位置で一度止まりましたが、目視では右側は全く見えず、カーブミラーでの確認が必要となっています」

近くに住む人も危険性を口にします。
近くで働く人「カーブミラーを見ないと絶対だめですね。(車の)鼻出してたまたま(列車が)来とったらもうアウトですね」
熊本電鉄には、遮断機も警報機もない踏切が17か所ありますが、警報器と遮断機を付けるには1か所1000万円~2000万円の費用が必要です。
中野部長「今年度でも鉄道事業だけでも単年度で収支の予測が1億ぐらいの赤字なんですよね」
(スタジオ)
田中キャスター「赤字の額も相当なので、一か所一か所、すぐに対応するわけにはいかないでしょうね」
後生川アナ「渋滞対策として真っ先に上げられるのが『公共交通の促進』ですが、様々な支援や補助がないと難しい面もあるかもしれませんね」
限られた予算で優先順位をつけながら――熊本電鉄は、事故があった踏切については遅くとも2028年度までに遮断機と警報機を設置する予定です。