『求む。次の市長を目指す人。』公募を決めたワケとは…

 大阪府の北東部に位置する人口約5万4000人のまち、四條畷市。東さんはこのまちで生まれ育ち、外務省や民間企業での勤務を経て、8年前、28歳にして市長選で初当選しました。当時、日本で最年少の市長となり、10年連続となっていた人口流出の改善や、女性副市長を民間から公募するなど独自の政策を実現してきました。

 そんな東さんが新たに打ち出したのが…市長が自身の後継候補を求人サイトで公募するという全国初の試み。学歴・職歴を問わず、25歳以上の日本国民という条件で政策の継承も求めていません。

 東さん自らは立候補せず、公募をすることを決めたのには理由がありました。
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 (前市長 東修平さん)「前回の統一地方選挙で市長だと4分の1が無投票だった。なり手不足と言われている中で、市長としてふさわしい素質や情熱を持っている人は一定数いると思っているんですね。ただ、あまりにこの選挙というブラックボックスが、壁が高すぎて挑めていないと」

 おととし行われた統一地方選挙では、224の市区町村で首長選挙が行われました。しかし、市長選では4分の1、区町村を入れると4割以上で候補者が1人しか名乗り出ず、無投票となったのです。