世界バレーで12年ぶりのメダルを狙う世界ランキング7位・女子日本代表が30日、東京五輪銀メダルで世界ランク2位のブラジルをセットカウント3ー1(25-22、25-19、17-25、25-20)で撃破し、2次ラウンド進出を決めた。
主将で絶対的エースの古賀紗理那(26)が28日の中国戦で負傷。軽いねん挫と診断され大事をとって欠場となったなか、チーム一丸で勝利をつかみとった。
世界バレーでブラジルに勝利するのは実に40年ぶり。試合後、眞鍋政義監督は「皆の勝利だと思います」とコメント。ゲームキャプテンを務め、両チーム最多の27点を挙げた井上愛里沙(27)は「チーム一丸となって戦うことができた」と笑顔を見せた。
■眞鍋政義監督コメント
「本当に選手たちが集中してやってくれましたね。(第4セットは最大7点差ありましたが)サーブで途中、連続得点できたのが大きかったと思いますね。石川はきょう、久しぶりに良かったですね。特に一本目のサーブから、あれで一気に波に乗りましたね。(髪型を変えたらどうだ?とアドバイスしたそうですが)成功しましたね(笑)良かったです」Q.2次ラウンド進出を決めた
「まずは明後日のアルゼンチン戦に最大集中して、チーム一丸となって勝ちます」
Q.40年ぶりのブラジル戦勝利
「本当に選手がね、きょう、ディフェンスも良かったんですよね。皆の勝利だと思います」
Q.団結力が見えた試合
「きょうキャプテン・古賀がいない分、他の選手が、やはりそういった見えない力が働いたかなと思います」
■ゲームキャプテンを務め、27得点の井上愛里沙
「今日の一戦はこのチームで勝つことが今の私たちにとってすごく重要だったので今日まず勝てたことは本当に良かった」
Q.古賀に代わりゲームキャプテンを務めた
「紗理那は常に周りも見えていて、プレーだけでなく精神的な支えになっているので今日私が紗理那の代わりをしようと思って入ったわけではなく、自分ができることをやろうという気持ちで入った。私が見えていることを周りの選手に伝えるということはすごく意識してやりましたし、今日に関してはサーブがカギだったので、ネーションズリーグの自分たちのいい時の試合というのもサーブで揺さぶれていたなと思ったので、今日はそこをチームとしてショートを打ったりターゲットに打つというのを自分から発信してすることができました」
Q.中国戦で反省にあげていた「取るべきところでの1点」を今日は取り切れていた
「私にマークが来るのはわかっているのでそういった時にどう自分で決め切るかもそうですし、中国戦では選択肢が1個しかないという状況があったので、いつでも自分の打ちたいコースとか入り方だったり引き出しを、今日に関しては視野広く常に頭に入れてやることができたので良かった」
Q.2次ラウンド進出が決まった。ブラジルに世界バレーで勝利するのは40年ぶり
「今日出たメンバーもそうですし、途中から入ってきてくれたメンバーもそうですけどチーム一丸となって戦うことができたと思うので、アルゼンチン戦(10月2日)以降も自分たちの良さを全面に出してチーム一丸となって戦いたいと思います」
■古賀に代わりスタメン、チーム2位の18得点を挙げた石川真佑
「まずはしっかり勝つことができて、ホッとしています」
Q.いい準備をしてきたからこそ、今日のファーストサーブが良かったのでは
「1本目のサーブっていうところで、少しでも崩そうと思っていたので強い気持ちをもって打つことができました」
Q.勝利を決める最後の1点も石川選手
「パスを自分が崩してしまったんですけど、もう最後1点だったので、思い切って打とうと思って打ちました」
Q.古賀選手から何か声をかけられて試合に臨んだ
「ミーティングの時に自分が今までの試合を振り返って、あまり良くなかったので、でもやっぱり試合に向けて準備するってとこで『しっかり自分のプレーだけを頑張ればいいよ』っていう風に声をかけて下さって、本当にとにかく自分のプレーを思いっきりやろうって思ってやりました」
Q.いつもとヘアスタイルが違いましたね
「眞鍋さんにイメチェンしろみたいなこと言われて、最初はポニーテールでいこうと思ってたんですけど、三つ編みで試合するの初めてだったんですけど、これが良かったのか?効果が出てるのかなって思ってます(笑)」
Q.2次ラウンド進出が決まって
「まずは一戦一戦、目の前の試合を勝ち切るっていうところに、しっかり自分たちが目標をおいて、ベスト8、4というところで最後、メダルを目指して頑張っていきたいなと思います」
■チーム3位16得点の林琴奈
「1、2セット目は自分たちの流れで粘り強く戦うことができていたんですけど、3セット目は少し、自分たちのミスが多く出てしまって相手に流れがいってしまったので、そこは反省として、次に向けてまた頑張っていきたいなと思います」
Q.中国戦同様、身長の高い選手が多かったが
「レフトにマークがいくことが多いと思うので、私自身しっかり気持ちを込めて、しっかり呼んで、間が空いたらしっかり打ちこむっていう強い気持ちでやりました」
Q.ウォーミングアップ時に古賀選手が声をかけてきたようだが
「やっぱり紗理那さんのためにも、この1勝をしっかり勝って、次の2次ラウンド、3次ラウンド(決勝トーナメント)っていう戦いに行けるようにわたしもまた、紗理那さんと一緒にプレーできるようにという思いでやりました」
Q.アルゼンチン戦にむけて
「まだまだディフェンスっていうところが機能してない部分があるので、そこはしっかりアルゼンチン戦に向けて全員でもう一回、立て直して次の試合も絶対に勝ちに行きたいと思います」

















