19日に行われた全国都道府県対抗男子駅伝で、長野県チームは大会新記録で史上初の4連覇を果たしました。

今年で30回目となった大会は、中学生から社会人までのランナーが7区間・48キロでタスキをつなぎます。

長野県の1区は佐久長聖高校の濵口大和(はまぐち・やまと)選手。

トップ集団でレースを進めます。

残りおよそ500メートルで宮城の選手が一気にラストスパートをかけますが、濵口選手も負けじとついていきます。

最後は競り勝ち、トップでタスキを渡しました。

濵口大和選手:
「一区から外せないだったり、いい流れを作らなければいけないという思いに応えたいという強い気持ちを持ってラスト勝負に挑みました」

その後、3区で首位を譲るも、粘りの走りで上位をキープ。

5区で圧巻の走りを見せたのは佐久長聖の佐々木哲(ささき・てつ)選手でした。

2位集団でタスキを受け取ると、先頭を走っていた福島をかわし首位に立ちます。

佐々木哲選手:
「後ろを気にしながらも前だけを見て、走り終わってから後悔しないように、とにかく前から最初突っ込んで、どこまで耐えられるかとうレースで走ることができました」

佐々木選手は、これまでの記録を20秒塗り替える23分32秒の区間新記録をマーク。

優秀選手賞に選ばれました。

高見澤勝監督:
「4区からエンジンがかかってきて、5区の佐々木に関してはこちらが想像している以上の走りだったので私もびっくりだったのですが、あそこが決め手となりました」

1分以上の差でタスキを受けた6区は安曇野市堀金中学3年の中澤侑己(なかざわ・ゆうき)選手。

軽快な走りをみせました。

7区、アンカーは早稲田大学の伊藤大志(いとう・たいし)選手。

追い上げてくる千葉や福島からリードを守って長野が大会史上初めてとなる4連覇を果たしました。

記録は2時間16分55秒で、前回大会で長野がマークした大会記録を5秒更新しました。

高見澤監督は「来年も勝てるチームを作れるように頑張っていきたい」と意気込みを語りました。