外交デビュー 石破総理の妻、佳子夫人もキーパーソン
外交の場面では不慣れな面も見えた石破総理だが、そのフォロー役として大きな期待を寄せられているのが、佳子夫人だ。東南アジアで“外交デビュー”となったわけだが、早速、高い評価を得ている。

和やかな表情で相手と接し、マレーシアのアンワル首相が佳子夫人につられるように笑顔になるシーンもあった。石破総理に負けず、精力的に活動をした裏で、「勉強熱心だ」と夫人のことをほめる声もある。

トランプ氏との首脳会談が実現した際には、メラニア夫人との関係構築も佳子夫人には期待される。そうした意味でも、石破総理以外の「良好な日米関係」のカギを握る一人は、佳子夫人と言っても差し支えないかもしれない。
一方で、日本製鉄によるUSスチールの買収問題や、防衛費の増額要求がトランプ氏から持ち掛けられた場合の返し方など、石破総理の“交渉術”が試されるタフな局面は必ずやってくる。
安倍元総理や岸田前総理と比べて「外交」のイメージは乏しく、その手腕も未知数である石破総理。大きな山場となるトランプ氏との会談で、どのようなファーストインプレッションを与えられるのか。内政の諸課題も山積する中、新たな日米関係の行方も注目される。
(TBSテレビ政治部 堀宏太朗)