発災当日、テレビカメラが記録した映像には、変わり果てた街の中で、一人でも多くの命を救おうと、懸命に救助活動をする人々の姿が映し出されていました。あれから30年。死者数1146人の兵庫県西宮市では最前線の救助活動を記録したメディア初となる資料が公開されました。1363枚の膨大な写真には、生々しい救助活動の一部始終が克明に記録されていました。
「地すべり災害」住宅街が土砂まみれ…生々しい最前線の写真

西宮市消防局。震災から30年となるのを前に、MBSが当時の活動記録などの開示を求めたところ、ある貴重な資料が特別に公開されました。資料室に眠っていた「秘蔵のネガフィルム」です。
全てを現像すると1363枚。一枚一枚に、過酷を極めた最前線の様子が生々しく映し出されていました。活動記録を命じられた隊員が、現場で撮影し続けたものだといいます。
・本棚が倒れ資料が散乱する発災直後の消防局内。
・ビルの倒壊現場で生き埋めになった人を探す消防隊員。
・倒壊した家屋から運び出される遺体。
撮影した隊員はのちに、「事後検証のためにも記録は重要」としながらも、「胸が詰まりシャッターを切れない現場もあった」と、当時の葛藤を語っています。
その中で私たちが注目したのは、土砂に埋もれた現場で、捜索活動にあたる隊員たちの姿を捉えた写真です。これらはいずれも地震の直後に仁川百合野町で起きた、地すべり災害の現場で撮影されたものです。
川があったはずの場所を大量の土砂が埋め尽くし、13棟の家屋が土に埋まり、死者数は34人。地震が引き起こした仁川百合野町の地すべり災害は、一瞬にして住宅街の景色を一変させたのです。














