■石村嘉成さんのお母さんが大切にした“周りの人と接する”ということ

この映画の中では、俳優の檀ふみさんと、竹下景子さんと共演していますよね。一緒に演じたんですよね、緊張しますよね?

RSK 小林章子アナ
そうなんです。檀ふみさんは、療育を導いてくださる療育センターの所長さんを演じて、竹下景子さんは小学校の校長先生という役どころで、私が演じた母親も、私の演技も導いてくれるみたいな位置づけだったのでした。

堀啓知キャスター
この作品の主役で、のちに画家になった石村嘉成さんが、普通学級に入るために、小林さんが演じる母親と父親が、学校の校長先生に挨拶に行くシーンがありますが、その校長先生が竹下景子さんですよね。

そのシーンのやり取りが、とても印象的で『集団の力を信じたかった』という、普通学級に入って、石井さんのように自閉症がある子供も、障害や国籍、性別など様々な違いを超えて、同じ環境で学ぶ“インクルーシブ教育”という場で、学ばせたかったいうお母さん、お父さんの思いもあったんでしょうね。

RSK 小林章子アナ
療育は、母と子供で二人三脚のように進めていくところがあるんですが、それだけでは育たない部分が“集団の力”という、周りの人と接することで、どんどん成長が促される部分がある、ということを石村嘉成さんのお母さんは大切にされたと思います。

堀啓知キャスター
改めてですが、この映画をどんな人たちに観てもらいたいとお考えですか。

RSK 小林章子アナ
自閉症の療育には、障害のあるなしにかかわらず、たくさんの学びがあります。

幼少期に適切な療育をすることは、障害のあるなしにかかわらず、みんなに共通する大切なことだと思います。

それを石村嘉成さんの母親の有希子さんは、たくさんの人に伝えたいと考えていたんですが、それが叶わずに、お亡くなりになったので、この映画を通じて、お母さまの想いを伝えることができたら…と思っています。

堀啓知キャスター
映画『新居浜ひかり物語 青いライオン』は、17日から札幌・狸小路にある映画館サツゲキで上映されています。ぜひご覧ください。

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