山口県美祢市が運営する道の駅の温泉施設、道の駅おふく温泉で、おととし2度にわたって浴槽内から、基準値を超えるレジオネラ菌が検出されていたことを報告せず、営業を続けていたとして、今月、保健所から指摘を受けていたことが分かりました。

報告しなかった期間は1年2か月に及びます。

美祢市の説明によりますと、おととし10月、4つの浴槽内から基準値1.5倍から2倍にあたるレジオネラ菌が検出されました。
さらに、1か月あまり経って再度検査したところ、1か所の浴槽から、基準値をやや上回る検査結果がていたということです。

検査は道の駅の指定管理を請け負う第三セクター、美祢観光開発が専門業者に依頼して行いました。
市は、去年1月になって、レジオネラ菌が検出されていたことの説明を受けましたが、市も保健所への報告をしていませんでした。
市は、美祢観光開発から、不慣れな人が検査をしたため誤った値が出たのではないかという説明を受け、これを信じたということです。

市は保健所からの指摘を受けて、今月に10日から温浴施設の営業を取りやめ、清掃と消毒を行うよう美祢観光開発に指示したということです。
再開は来月以降になるとみられています。
美祢市の篠田洋司市長は「安心してご利用いただけるよう、コンプライアンスや衛生管理に対する意識を高め、再発防止に取り組んで参ります」などとコメントしています。

市によりますと道の駅おふくの温泉施設は年間7万人あまりが利用していて、加温はしているものの、源泉掛け流しだということです。