印象に残っているのは、地域で助け合っていた住民たちの姿

早朝に襲った地震は一瞬にして街の姿を変えました。
そんな中で黒木さんが印象に残っているのは、地域で助け合っていた住民たちの姿です。

(防災コンサルタント 黒木淳子さん)
「私の両親が裏のおじいちゃんに声をかけに行ったっていうことだったりとか、地域の人が大丈夫って声を掛け合っていたりとか、あのときは高速道路も使えなかったので、バイクにいっぱい物資を乗せて、バイクだったら行けるというので、みんなでバイク隊を組んで行く姿とか、なんか本当にそういうのを見たし、自分たちも一緒に行ってお手伝いをさせていただいたということもあった」

救助された人たちの8割が、家族や近隣住民によって助け出されたという阪神・淡路大震災。

現在、自身が住んでいる地区の自治会長を務めている黒木さんは、災害発生時、そして、復興には「共助」が欠かせないと感じています。

(防災コンサルタント 黒木淳子さん)
「どの災害を見ても、やっぱり災害が起きたら、地域のコミュニティがしっかりしているところは復興が早いんですよね。いろんな地域の話し合いだったりとか、困り事というのを地域のコミュニティがしっかりしているところは、早く課題を見つけられるし、早く困っていると声を上げることもできるので、このコミュニティというのは、今一度、もう一度、考え直す時期には来ていると思います」