全国で猛威を振るうインフルエンザ。
意外な予防法や街の疑問を、感染症の専門家に聞きます。
ウイルスが24時間以上残る!?プラスチック・金属

30年間インフルエンザにかかっていないという池袋大谷クリニックの大谷義夫院長に、日常生活で気を付けていることを聞きました。
【食べ物】
・朝起きてコップ一杯の水を飲む
⇒インフルエンザウイルスは乾燥を好むので、喉を潤すことが重要
・朝食はバナナとヨーグルトを必ず食べる
⇒発酵食品や食物繊維を積極的に摂取する。腸には免疫細胞の約7割が存在していて、腸活で免疫力が上がると言われている
池袋大谷クリニック 大谷義夫院長:
これだけでは足りないので、もちろん野菜やパンを摂っています。週末時間があるときには納豆にご飯という時もあります。

【日常生活】
・宅配のサインには、自分のペンを使う
・電車では座らずドア付近で立ち、つり革には極力つかまらない
日本医科大学の北村義浩教授によると、プラスチック・金属に付着したインフルエンザウイルスは24~48時間残っているので注意が必要です。
ボールペンや手すり、ドアノブは、衣服よりもインフルエンザウイルスが長く残りやすいということです。
日本医科大学 北村義浩教授:
昔からインフルエンザは「手洗い」の方が効果がある。マスクも大事だけど手洗いの方が大事。たくさん人が来るような場所だったら定期的にドアノブをしっかりアルコールなどで拭くのがいいと言われています。

大谷医師:
私は、指先にウイルスが付く可能性をなるべく避けたいんですよね。ですから、ドアノブは握らず手のひらで開けています。
指先にウイルスが付いてしまって目・鼻・口を触ると接触感染が成立します。
エレベーターのボタンは、私は第二関節で押しています。
恵俊彰:
ウイルスは一回付いたところにずっといるんですか?
北村教授:
インフルエンザはエンベロープウイルスですが、エンベロープは油の膜のことなので、ペタッと付くとそこにずっといます。油がついたのと一緒です。
コメンテーター 副島淳:
指先が非常にキーだと思うんですけど、例えば手袋していたら予防できるんですか?
大谷医師:
手袋に付いて、それで顔を触ってしまったら駄目ですよ。
そういう点では、指先を汚染させないのもそうですけども、特にこの時期は、顔を触らない意識をしてください。