市長や議員など熊本市の特別職の報酬について、審議会が引き上げを答申しました。引き上げは2年連続です。

外部の有識者などでつくる熊本市特別報酬等審議会は、市長からの諮問を受け、市長や議員などの毎月の報酬について審議してきました。

そして審議会は1月17日、市長は1万4000円引き上げて「120万7000円」に、議員は8000円引き上げて「68万6000円」にするように答申しました。

増額の平均は1.18パーセントで、過去10年で最も高い上げ幅です。

【答申額】
市長120万7000円(1万4000円増)
副市長96万円(1万1000円増)
議長83万1000円(9000円増)
副議長75万7000円(9000円増)
議員68万6000円(8000円増)

審議会は、引き上げを求める答申の理由として、熊本市の一般職員の報酬が約30年ぶりとなる高水準で増額されたことや、市民ニーズの多様化や交通渋滞対策などで「枚挙にいとまがないほど対応すべき課題が山積している」としています。

増額後の熊本市の市長と議員の報酬を政令市20市で比較すると、市長は15位、議員は16位になります。

今後、市長がこの答申の是非を判断し、必要と判断されれば、2月に開会する市議会に条例改正案が提出され、可決されれば4月1日から実施されます。