副作用の苦しみ…壮絶な闘病 それでも前を向く
副作用はこれまでの人生で体験したことのない症状が次々と襲ってきた。
手は震え、同時にこわばりが続き、足は腫れた。
体中を虫が這うような感覚がつきまとい、時折3人くらいの人が自分の身体に乗っているような感覚に襲われた。

雅さんはこれだけの苦しみを味わっても前を向き、がんを克服し幸せな新婚生活を送ることができるなら…と希望を持っている。
しかし、頼みの抗がん剤も効果があったかと思えば、しばらくすると耐性ができるためか、効き目が悪くなり、別の薬剤に変更せざるを得なかった。
これまで試した抗がん剤は4種類、残念ながら状況を劇的に好転させるような大きな効果と成果は出ていない。

抗がん剤の副作用で急激に体調が悪化することもあるため、寝室にはカメラを設置し、大誠さんが離れていても雅さんの様子が分かるように工夫した。
大誠さんは何より雅さんに寄り添い、折れそうな心を支えた。