高知県安芸市ではまもなく旬を迎えるポンカンの出荷に向けて準備が進められています。例年よりも出荷の時期が2週間遅れています。

安芸市などでポンカンを生産している千光士尚史(せんこうじ・ひさし)さんの倉庫では、12月に収穫した実を追熟させる作業を行っています。

16日は出荷に向けてポンカンの色や形を確認しながら、出荷できる状態になっているか1つ1つ確かめていました。追熟にはおよそ1ヶ月かかりますが、個体によって熟す早さに差があるということです。

2026年は表年のはずでしたが、カメムシによる被害や秋の暖かさの影響で例年より出荷が2週間遅れ、出荷量も5割ほどになる見込みです。それでも果実は、例年よりやや大きく、甘くて濃厚な味に仕上がっているということです。

(リポート 遠藤弥宙 アナウンサー)
「それではポンカンをいただきます。甘いです。果汁がじゅわっと口の中に広がります。酸味よりも甘みが強いです」

JA高知県の安芸ユズ加工場では、16日からポンカンの出荷が始まる予定でしたが、収穫や追熟が遅れたため、来週に延期となりました。

(ポンカン生産者 千光士尚史さん)
「(カメムシの影響で)量が多くなっていないところ、秋の暖かさでポンカンの色づきがすごく遅かったです。ですので、例年よりもポンカンの出荷の始まりが遅くなりますが、味自体は非常にいいですので、1月後半から2月にポンカンを楽しんでいただきたいです」

ポンカンは来週に無事出荷が始まれば高知県内の量販店などで販売される予定です。