今後の裁判員裁判の運用に生かそうと、裁判員経験者や裁判官などが意見を交わしました。
熊本県内では、去年(2024年)10月末時点までに160件の裁判員裁判が行われています。
この意見交換会は、4人の裁判員経験者から意見や感想を聞くことで、今後の裁判員裁判の運用に生かそうと開かれたものです。

会には熊本地方裁判所の裁判官や、熊本地方検察庁の検察官などが参加しました。
50代の男性は、2022年に熊本県長洲町で起きた強盗傷害事件で、3人の男に懲役4年6か月から懲役10年の実刑判決を言い渡した裁判員裁判に参加。
「否認している被告の関与を裏付ける証拠が少なく、量刑を決めるのが難しかった」と感想を述べました。
さらに「3人分の情報をまとめるのに苦戦し、思っていたよりも甘い判決になったような気がした」として、「刑を決めるまでにもう少し時間をかけた方が良かったのではないか」と話しました。
熊本地裁は「これらの意見を今後の運用に生かしたい」としています。














