新潟県 十日町市 松之山地域に伝わる小正月の奇祭『むこ投げ』が行われ、今年もまた婿が空高く宙を舞いました。
この日を待っていたかのように、雪はしんしんと降り積もりました。

仲間たちに担がれ、今年の主役が登場です。
『むこ投げ』は十日町市 松之山地域に伝わる伝統行事で、その昔、集落の娘をよそ者に取られた腹いせから始まったともいわれています。

「今回は十日町市の娘が神奈川県に取られてしまいました。そのやっかみを込めて、幸せになるような祈りを込めて思い切って投げたいと思います」

前の年に結婚した男性を高さ5メートルの境内から豪快に投げ落とし、手荒く祝福。真っ白になったお婿さんを妻が優しく迎えます。

【早川元さん(27)と妻の愛さん(24)】「数か月前からどう飛ばすかみんなで研究していたんですけど、本番はちょっと予想より低空飛行でしたが、下でキャッチできてうれしかったです」

【福原圭杜さん(31)】「軟らかい優しい地元ならではの雪だなって感じました」

新婚さんを祝福した後に待っているのは『さいの神』。

無病息災や家業繁栄を願って、ススと雪を混ぜ、顔に塗り合う『すみ塗り』です。

この日ばかりは大人も子どもも、警察官も。
【子どもにすみを塗られた警察官】「特殊詐欺気を付けてね」

夫婦はそろってこの通り。

【早川元さん(27)と妻の愛さん(24)】「まだまだいけますね。いきますよ」

【海外からの観光客】「パーフェクト!」

【小学生】「平和な学校とか平和な一年がいいです」

雪深い松之山に幸せを願う明るい笑い声が響き渡っていました。














