2025年1月17日で阪神・淡路大震災の発生から30年となる。「関西で大地震は起きない」は、言うまでもなく“迷信”だった。

 震災の21年前、神戸での大地震のおそれを指摘した調査報告書が存在する。その題名は「神戸と地震」。発行は1974(昭和49)年だ。大阪市立大学表層地質研究会(代表・笠間太郎教授)が神戸市の委託を受け、1972~73年に地震学者などが実施した研究報告である。

昭和49年の報告書『神戸と地震』

 3つの調査報告が掲載された「神戸と地震」の結論は断定的で明瞭だ。たとえば、地盤調査をふまえ「活断層の数多くある神戸市周辺においても今後大地震が発生する可能性が充分ある」と。さらにー。