重労働のわりに賃金が低いとされる介護職員の処遇改善のために、国は2024年度、介護報酬を見直しました。
目標は年度内の基本給2.5%ベースアップ。介護職員の平均給与に反映させると月に4000円から6000円ほどアップすることになります。

ただ、増えるのは「特別養護老人ホーム」や「デイサービス」などで、『訪問介護事業』については“減額”されることになりました。
一体なぜなのでしょうか?
新潟市内の住宅を訪問する『ホームヘルプサービス穂波の里』では、訪問介護部門のヘルパー7人が、およそ45人の利用者の自宅に行って介護を担当しています。
4年前に人工ひざ関節を入れる手術をしたのをきっかけに訪問介護サービスの利用を始めた83歳の女性は、週1回訪問してもらい、住宅の掃除や洗濯などを依頼しています。

「けっこう部屋がありますからね。1人ではとてもまかないきれません」
「来ていただいて本当に助かります」
【ホームヘルプサービス穂波の里 後藤順子さん】
「私たちは『一緒にやること』をモットーとしてやっています。できることはやっていただくのが、介護保険の中では大事なことなので…」

この日も、利用者と一緒に1時間、部屋の掃除を行いました。