熊本市役所本庁舎の建て替えの賛否を問う住民投票について審議する市議会が開かれました。市民団体が議会に住民投票の実施を強く求める中、市議会の委員会は「必要ない」と結論付けました。
きょう(14日)開かれた臨時議会。住民投票をすべきと訴える市民団体の代表は議会に対し…
市民団体 西川文武代表「会派の意向に沿うという理由だけで、住民投票条例を否決するなどということがあれば『市民の意見をきかないとは何事だ!』と言われても仕方ありません」
強い口調で住民投票の実施を求めました。
熊本市が庁舎を建て替える方向で話を進めることに対し、市民団体が「市民の意見が反映されていない」として住民投票の実施を求め署名活動をしました。
その結果、住民投票の実施を求めることができる約1万9000の署名が集まり、きょう(14日)臨時議会が開かれることになりました。

住民投票の実施に必要な条例案が提出されたことに対し大西市長は。
熊本市 大西一史市長「6年以上にも及ぶ熟議を顧みないものであり、認めがたいものであると考えます。熊本市役所の新庁舎建設の賛否を問う住民投票条例の制定は必要ないと考えます」

防災面やまちづくりの観点など多角的に検討を重ねてきたとし、単に賛否を問うだけの住民投票に反対する意見書を議会に提出しました。
これに対し、市民団体は。
西川代表「大西氏が市民の声に反対という前代未聞の態度を表明したことから市民の意見を聞かない市長として全国に広く名を広げることになりました」
大西市長を批判しました。
その後、条例案は熊本市議会の総務委員会で審議され、委員からは投票率が低かった場合の費用対効果に疑問が残ることなどを理由に反対する意見が相次ぎました。
そして…
小佐井賀瑞宜 総務委員長「本件を可決することに賛成の委員の挙手を求めます」
「挙手なし、よって本件は否決すべきものと決定しました」

条例案を否決すべきと結論付けました。
この結果をもとに条例案は1月17日の本会議で採決され、否決となれば住民投票は実施されません。














