増える“不調脱却”の引き出し

「好調が続くと、どんどんインコースに投げられるんです。すると、無意識に体が開いて、右肩が先に出てきて、バットが外から出る。体重も右の股関節に乗り切らず、体が前に出されます」

不調から抜け出すにはどうするべきか。その引き出しが増えていた。

「右の太ももにゴムを巻いて、後ろに引っ張ってもらいながらのティーバッティングですね。去年、二軍に落ちた時に内山さん(内山靖允S&C)のアドバイスで取り入れました」

「あとは右の股関節に体重が乗る形を作って、メディシンボールを投げる。これは塚本さん(塚本洋S&C)のアイデアです。繰り返していくうちに徐々に良い感覚を取り戻せました」